最終日の朝。
朝目が覚めると、何故か右足首に違和感。右膝はよく痛くなるけれど、足首やスネに違和感を感じるのは初めて。最後の最後に予想外の事で、先行き不安な朝を迎えました。
最終日はナイメーヘンの南にある「Cuijk」を通るコース。距離は42.5km
ゴール地点のようなスタート地点

44,702人がスタートした4daagse。3日目まで歩き切ったの41,580人。
スタートの合図を待ちます。

今日も晴れて良い1日になりそうな予感。
5:45スタート。
最終日いってきます〜
スタート地点では若者が音楽に合わせて歌って踊って参加者にハイタッチやエールを送ってくれた。スタートだけど、まるでゴール地点かのような盛り上がり。
最初の5kmは3日連続で同じルート。毎朝、鐘を鳴らしているおじさん、テラスから見守ってくれていたおじさん、毎日誘導してくれた係員やポリスのみなさん。本当にありがとう!

音楽を聴きながら、10kmまでは余裕な足取りで 進む。

その後は、足首の違和感はだんだん痛みとなり暫し休憩。休憩時にパートナーに電話。
「いよいよ最終日。調子はどう?ゴールは何時頃になりそう?今日は夕方まで仕事だけれど、駅まで迎えに行くね!」とそんな会話をする。
休憩後に歩き出すもやっぱり足が痛い。
ゴールまで残り30.3kmの表示を見て不安。このままの状態で30km歩くのは正直しんどい。
ここからモデルの様に姿勢を良くして、腰で歩くのを心がけて進む。そしたら痛みがだいぶ軽減された。
すでに背中のバックパックにグラジオラスの花を挿している人もちらほらいました。「私もグラジオラスの花を手にすることはできるだろうかな〜?」と思ったり。

足は痛いけれど、オランダの豊かな自然を感じながら進む進む。4日目のコースは特に絵になる景色がたくさん溢れているように感じました。
20kmまであと少しの地点で再度休憩。休むと逆に辛くなりそうなので、ここからはとにかく止まらずにひたすら歩いていく事にした。
LindenとCuijk
しばらく歩くと「Linden」という小さな村に到着。
人ではなくマネキンがお出迎え。変装して記念撮影もできるスポットもあったり。
手作り感溢れる文化祭の様で、すごくシュールだけど住民の愛を感じる。
大音量の音楽や大歓声の応援とは違う形で何だか元気になれた、思い出に残る好きなエリアでした。
その次にたどり着いたのは「Cuijk」という街。もちろんこちらも、街中がお祭り。

↑マース河に架けられた舟橋を渡ります。普段はここには橋なんて存在しないのですが、この日の為だけに、特別な橋を軍隊が用意してくれるのです。
そんな事は後に知ったのですが、多くの人の協力や応援にはただただ感謝しかない。

橋を渡り終えたところで、少し立ち止まって街を眺める。綺麗な眺め!
教会とマース河沿いの景観がとっても印象的!ここでピクニックしたら気持ちよさそう。
休まず歩くと決めたので、歩き出す。きっとまた4daagseに参加すれば、再び訪れる事はあるかな〜
目指すはゴール
ゴールまでのラスト11kmは、非常に長くて辛い道のりでした。
4日間の疲れがどっと溢れて足取りが重い。11kmならゆっくり歩いても2時間半ぐらい。大丈夫!タイムリミット(17時)まで、まだまだ時間はある。と言い聞かせて進む。
ラスト8,5km → 7km → 6km → 5,5km
全然進んでいないのに、距離だけ確認してしまう(^^;)
そしてやっとでラスト5km。内心は「まだ、1時間以上も歩かないといけないのかー」
大きな通りなのに、大勢の人が集中していてものすごい混雑。
ただひたすらにゴールに向かって進む。周りの皆んなと一緒に、ただ一直線に進む。

大歓声のエールに大きな叫びで返答する人もいるけれど、そんな体力もないぐらい。ゴールする為には足を動かす事以外に、余計な動きは出来ない。
足は疲れているけれど、応援が目を楽しませてくれます。

そして最後の最後に、日の丸を掲げた日本のグループを発見。大会期間中歩きながら会えるかなとずっーと探していたんです。
最後のサプライズ
そして残りわずか。ゴールまで200mぐらい。
受付をした月曜にも通った道。この道をまっすぐ歩いて、あそこの角を曲がった先にはゴールがある。
ゴールは目前。1歩1歩前に進んでいると・・思いもよらない出来事が起こった。
何処かから私の名前を叫びながら、目の前に現れ人が現れたと思ったら、ハッと気がついた時にはその人の腕の中!
一瞬何が起きているのか理解できずに、頭はパニック。
落ち着いて前を見てみると・・
なんと目の前にいたのは・・・パートナーのお父さん
Wow!何で?どうしてここにー!?
びっくりしたと同時に義父の顔を見ると、安心感と嬉しさがこみ上げてくるは、心身の緊張感や疲労が一気に消え去って、もう大号泣!
一瞬の事で頭が真っ白になったけれど、ここまでわざわざ会いにきてくれた事に非常に感動していました。
そして驚きの一言。
「○○(うちのパートナー)も来ているよ」
Oh 何だって!?今日、仕事って言ってたはずだけどー!
お父さんに連れられて沿道の応援席まで行ってみると、パートナーと継母が立っていました。
サプライズで、はるばる応援に来てくれた家族に感謝。そして綺麗なグラジオラスの花を受け取りました。
その後は、パートナーと一緒に歩いて感動のゴール!
初めての4daagse。
見事に161kmを完歩することが出来ました!
4日間歩き続けることができたのも、温かい応援の後押しがあったからこそ。
さてさてゴール後の会場の様子はと言うと・・
ゴールしたらすぐに家に帰って寝るという考えはなく、飲んで踊ってと皆んな元気。
中には翌日からビーチリゾートにバカンスに行くという人もいました。
なるほど!自宅療養ではなく、ビーチでゆっくり過ごして回復するという訳ですか。
たまに4daagse歩いてきたと言うと、周りからびっくりされるんですが
「私が歩けたんで、誰でも準備さえすれば4日間歩く事は可能!興味が合ったら、ぜひとも挑戦してみて下さい。」
と皆んなに伝えています!^^
思い出に残る4日間で、辛かったけれどとても楽しかったお祭りでした。
歩くのが好きな人は、ぜひぜひ挑戦してみて下さい。
かなり時間がかかりましたが、オランダ語バージョンでも記録を残してみました。
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