10月に入りオランダでは急に気温が下がり寒くなってきて、秋を通り越して冬になったかのような気候です。
秋は雨がよく降ると言われているオランダですが、晴れて天気が良い日は気温が15度程まで上がり、寒さも少しばかり和らぎ快適な秋を感じることができるような気がします。
そして近所の公園の木々も紅葉真っ盛り。すでに散り始めていますが、雨や風が強いオランダですが、紅葉の葉がしばらく留まってくれています!
先日はとても気持ちの良い秋晴れの週末となり、「エンクハイゼン」へドライブがてら、お出かけしてきました。
Enkhuizen(エンクハイゼン)
エンクハイゼンはオランダの北ホラント州にあるアイセル湖に面する小さな港町です。16世紀頃からニシン漁の基地として発展しました。ホールンやアムステルダムと同じオランダ東インド会社の港町として東インドとの交易で栄え、17世紀中葉にオランダ最大級の港湾都市として絶頂を迎えました。
17世紀に栄えた歴史ある港町は、現在ではヨットが並ぶリゾート地となっています。
小さな町ですが、歩いていると運河沿いにたくさん並ぶボートや帆船を目にします。
ハーリング漁業が盛んだったので、町の紋章は3匹のハーリング。
町のいろんな所(家屋の壁や旗など)に3匹のニシンを見られるので、探しながら歩いてみるのも楽しいです!
エンクハイゼンの街をぶらりと散策
海のように見えますが、こちらは「アイセル湖」
雲ひとつない晴天で、ボートに乗って週末を過ごしている人がたくさん!ボートから手を振っている人に子どもたちが手を振り返している場面もあり、湖沿いはのんびりした雰囲気の散歩道でした。
歩いていると、大勢の人混みにぶ遭遇。よく見てみると跳ね橋があがり、ちょうど大きな船が通っている所でした。
オランダの国旗、VOCの旗、エンクハイゼンの旗など、色んな旗が秋風になびいて掲げられています。
いかにも17世紀の雰囲気を漂わせる大きな船で、大勢に見送られながら出航していきました。
エンクハイゼンは、かつては日本・長崎の出島を目指した帆船も出港したオランダを代表する港町なので、「昔は何ヶ月もかけて、日本とオランダを船で旅をしていた時代があったんだなぁ〜」と、船の背を見ながらしみじみ感じていました。
大きな船が通り過ぎ、跳ね橋が下がると、橋の上では大勢の人が行き交い大、大、大混雑していました。
そして白い跳ね橋の隣に大きくそびえ立つのが、「Dromedaris/ドロムダリスの塔」
16世紀に要塞として建てられましたが、現在では様々なイベントや企画が行われるカルチャーセンターになっているようです。
エンクハイゼンの写真スポットでパノラマ撮影。
ドロムダリスの塔、白い跳ね橋、エンクハイゼンの町が綺麗に見渡せます!
たくさんの人が観光でエンクハイゼンに訪れており、町歩きツアーもしていました。
散策していると暑くなってきて、ジャケットを着ていると汗ばんでくるほどでした。
晴れているので、ウォーターフロントのテラス席も大人気です。
美味しいシーフードで有名な魚屋兼レストランで新鮮なハーリングを一匹いただきました!
小腹が空いた時の、おやつにピッタリのハーリング!
オランダの秋を彩る黄葉
堤防に沿ってエンクハイゼン駅に向かってのびる遊歩道。そこでは木々の黄葉がとても綺麗でした。港湾を彩る様に並ぶ黄葉に思わず見とれてしまいました!
綺麗な黄色をしています。日差しを浴びて眩しいほどの輝き!!日本の紅葉を感じさせてくれる程の美しさ!
オランダの人達も黄葉を見るのは好きなようで、写真を撮ったり木々の下を散歩したりして短い秋の一時を楽しんでいるようでした。
オランダには日本の様に山がないので、空が開けて本当に視界が広いです。
さいごに
秋の風を感じながら、エンクハイゼンの町を歩いてみてはいかがでしょうか。こぢんまりとしているので、ブラブラと散歩するにはちょうどよい大きさの町です。
エンクハイゼンはアムステルダムから電車で1時間弱。アムステルダムの雑踏を離れて日帰りするのにもピッタリです^^
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