バルセロナ旅行記⑥ ピカソ美術館

バルセロナ旅行4日目

バルセロナ最終日はピカソ美術館へ。昨日ふらっとピカソ美術館へ立ち寄ったのですが、すでに長蛇の列ができており諦め、ネットで予約して改めて来訪しました。

ピカソ美術館

9時開館に合わせて行くと、美術館入り口前は人だかり。予約客だけでもいっぱいですが、朝一なら待ち時間も少なさそうです。ですが、予約していくのが一番確実かなと思います。

img_6360.jpg
ピカソ美術館入り口

ピカソはスペイン出身

パブロ=ピカソは1881年にスペインの南のマラガ市で生まれ。バルセロナには 1896〜1904年の8年間だけ住んでいたそうで、その後1973年の92歳で亡くなるまでの人生の殆どをフランスで過ごしました。

誰でも名前は知っているほど有名なピカソ。ゴッホの名前は知っているけど、ゴッホがオランダ出身と知らない人が多いのと同じで、ピカソがスペイン出身の画家とは旅行にいく前に知りました。

スペイン・バルセロナのゴシック地区にあるピカソ美術館。パブロ・ピカソの友人で秘書を務めたジャウメ・サバルテスの個人コレクションとバルセロナ市所蔵のピカソ作品を基礎に1963年に開館しました。

ピカソ美術館内へ

ピカソ美術館内は外観よりずっと広くて大きな美術館でした。

img_6474.jpg
ピカソ美術館内

それもそのはず!13〜14世紀に建てられたお金持ちの邸宅5軒を改装したのが、現在のピカソ美術館の建物のようです!

では荷物を預けて、オーディオガイド(日本語あり)を聞きながら、鑑賞スタートです。

巨匠ピカソの足跡

ピカソの若い頃の作品から晩年の作品まで年代別に展示されており、バルセロナに滞在していた頃の作品を主に鑑賞出来ます。

今までピカソといえば「ゲルニカ」の様な奇抜なイメージが強くありましたが、そこに辿り着くまでにどのような絵を描いてきたのか、初期のピカソ作品から、足跡をたどるように画風の変化を鑑賞することができます。

オーディオガイドを聞きながらだと、さらに理解が深まります。

img_6473.jpg
ピカソ美術館内

今までのぶっ飛んだイメージとは作風が全く異なる、ピカソの初期の絵画はとても興味深かったです。ピカソも最初はごくごく普通の絵画を描いていたんだなぁというのが正直な感想です。

ピカソ美術館の目玉作品は「科学と慈愛」

img_0

ピカソが16歳の時の作品で、数々の賞を受賞したようです。

青の時代(1901−1904)と呼ばれるピカソが20代初期の生と死、貧困をテーマにした暗くて陰気作品から、バラ色の時代(1904−1906)と呼ばれる暖かい色が多い作品と、歳や時代と共にどんどん変化していきます。

1925年からシュルレアリム時代と呼ばれる不可思議ななピカソ独自の世界を展開させていきます。

 必見!ピカソの鳩と犬

ピカソ美術館内には”鳩の部屋”があります。ピカソは鳩が好きだったようで、一時期鳩ばっかり描いていた頃があったようです。鳩の部屋ではその当時の作品が多数展示されています。

一面に色んな鳩の絵が飾られているので、私が勝手に”鳩の部屋”と呼んでいますが、本当に鳩だらけです。

ピカソの鳩

img_7548.jpg
思わず買ってしまったポストカード

何だか自分が小さい頃に描いていた鳥っぽいとか思ってしまったけど、ピカソ巨匠の描く鳩です。

ピカソの犬

また同じスペイン出身の画家ベラスケス作の「ラスメニーナス」をもとにピカソが描いたラスメニーナスの作品が何十枚も展示されているスペース、”ラスメニーナスの部屋”もあります。

ベラスケス作の「ラスメニーナス」

e383a9e382b9e383a1e3838be383bce3838ae382b9_0001e381aee382b3e38394e383bc2-9e542

ピカソ版「ラスメニーナス」

10952287_753139634740068_6441258232591588173_o

斬新すぎる模写。でも構図もしっかりしており、どの登場人物も再現されており、犬もバッチリいる!!

ラスメニーナスの連作はピカソが70歳を過ぎてから描いたようです。

有名な作品は多くはないですが、「鳩」や「ラスメニーナス」シリーズといったいかにもピカソらしい味ある作品がたくさんあります。個人的にピカソの陶芸作品もイチオシです。

新しいピカソを知る

油絵、デッサン、陶器など色んなピカソの作品が展示されており、これまで知らなかったピカソを知ることができました。こんな作品もあったんだなぁと驚きもあり、見ごたえたっぷりで楽しみながら鑑賞することができました。

img_7549.jpg

ピカソの歴史が知りたい方にはオススメです!ピカソ美術館内の本屋&お土産ショップも充実しております。

ピカソの壁画

またピカソ美術館は狭い路地が入り組んだ歴史漂う「ゴシック地区」に位置しているので、鑑賞後に近くをぶらりと散策してみるのもいいです!

img_6204.jpg

カテドラルの前の大きな広場にはカタルーニャ建築家協会の本部には、ピカソの壁画もあります。

少年時代の思い出である祭りの時に繰り出される巨大人形やカタルーニャ地方の民族舞踏サルダーナを描きました。

最後のピンチョス

じっくり2時間ピカソ美術館を鑑賞した後は、カタルーニャ広場へ向かい、空港へ向かうバスの時間まで最後のピンチョスランチ。

img_6490.jpg

天気も良くて、料理も美味しくて、輝く太陽と青い空と海、魅力たっぷりのバルセロナ。

バルセロナ旅行があまりにも楽しくて充実した時間だったので、正直オランダに戻りたくない〜と思ってしまうほどでした。4日間ハードなスケジュールで観光しましたが、それでも見所がありすぎて全部を見て回るには時間が足りないほど。

飛行機でオランダから2時間ととっても近くて安いので、また近いうちにバルセロナに再訪できたらいいなと思います!

error:Content is protected !!