オランダ・アムステルダムにある「国立美術館」オランダを代表する美術館のひとつで「ライクス・ミュージアム(Rijksmuseum)」と呼ばれています。
オランダを代表する画家の傑作を広い空間でゆっくりと堪能することができ、美術愛好家はもちろん、普段は美術館に足を運ばない方にもオススメの美術館です。
アムステルダム国立美術館
国立美術館と言えば、レンブラントの「夜警」、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」などの名作を鑑賞できることで広く知られています。17世紀のオランダ黄金時代の絵画をメインに所蔵しています。

美術館の入り口は2箇所に分かれており、チケットを持っている or チケットを持っていない人の列で分かれています。国立美術館には数回訪問しましたが、両方の入り口やチケットカウンターでの長蛇の列は見たことはないので激しい混雑はないかと思います。
チケットカウンターでは各言語の館内パンフレット(日本語あり)も自由に入手できます。

階段を登って、2階へ行くとホール(Voorhal)へと続きます。大きなステンドグラスが美しいです。ぜひ椅子に腰掛けてゆっくりと眺めてみて下さい。
美術館の目玉が勢揃い「名誉の間」
ドアを開けると入ると「名誉の間(Eregalerij)」と呼ばれるギャラリーへと続きます。

初めて国立美術館に訪れた時は、改修工事真っ只中の狭い空間での鑑賞でしたが、2013年に改修を終えました。こんなにも豪華で開放的な空間での名画鑑賞はとても贅沢な感じがします。国立美術館の目玉作品はこの「名誉の間」に詰まっています。
レンブラント「夜警」
一番の見所と言えば、突き当たりにあるレンブラントの「夜警」

オランダ語では「De Nachtwacht」英語では「Night Watch」と呼ばれています。
有名すぎる絵画なので、いつも人だかりができています。人も適当に流れるので、絵の1番前へと進むことも可能です。こんなに間近で見られるなんて・・・とても感動します!
レンブラントがアムステルダムの火縄銃手組合の市民自警団に依頼されて1642年に完成した絵。大きさは縦3m63cm、横4m37cmあります。

市民隊が出動する時を描いているそうです。今で言えば集合写真見たいなものですね。大きさのぜひ実際に訪れて正面から鑑賞してみて下さい。
観光客のみならず、若い学生や子どもの団体など、多くの人が作品をまじまじと鑑賞していました。写真撮影もOKです。

有名な絵画には、細かい所の説明書きも添えられているのでぜひ目を通してみて下さい。より理解が深まります。
フェルメール「牛乳を注ぐ女」
そしてもう1つの見所フェルメールの「牛乳を注ぐ女」1660年頃

アムステルダム国立美術館はこの作品のことを「疑問の余地なく当美術館でもっとも魅力的な作品の一つ」としています。
誰もが1度は目にした事があるでしょう。実際に見ると思っていたよりも小さい絵画だと思われるかと思います。特にレンブラント等の大作を見た後は一段と小さな印象を受けますが、規模は小さくても大きな作品であることを感じます。こちらもじっくりと近づいて真正面から鑑賞することができます。
その他の作品
「レンブラントの自画像」1661年

レンブラント 「布地組合の見本調査官たち」1662年

ヤン・アセリン 「威嚇する白鳥」

これらの作品は芸術に詳しくない人も、見入ってしまうかと思います。何度も見返したくて、行ったり来たりを繰り返していました。
大きな目玉作品はこのギャラリーに凝縮されているので、時間がない人もこの部分だけでも充分に満足できるかと思います。
どれも見応えがある作品ばかりですが、その中で私が見つけたお気に入りの1枚

ほろ酔いの楽しそうなおじさんが絵から飛び出してきそうです^^
館内は人も多いですが、展示スペースも広々としておりゆったりと自分のペースで鑑賞することができます。

0〜3階の各フロアは時代毎に分かれており、絵画以外の展示も船の模型やデルフト焼きなど素晴らしいオランダの美術品が山のように所蔵されています。楽器やアンティークのコレクションなど・・とにかく様々なオランダの歴史を物語る美術品が並んでいるので退屈することはないと思います。
時間の許す限り、オランダの美術作品を楽しんでみてください^^
図書館
美術館内にある「図書館(Cuypersbibliotheek)」もとても美しく壮麗な雰囲気で必見です!図書館の中は、普通に利用している人も居るのでもちろんお静かに。

美術館公式アプリ
国立美術館の公式アプリがあり、こちらを見ながら鑑賞していくととても分かりやすいです。ダウンロードしておけば自分のスマホで音声ガイドを聞くことができます。音声ガイドツアーは見所やテーマごとの選択ができ、言語は日本語も選択できます。美術館に訪問する際は、ぜひアプリのダウンロードとイヤホンの持参を忘れずに!
アプリでは絵画のより詳しい解説も聞くことができるので、自宅で聞いても絵画が頭の中に思い描かれてきます。美術館に居なくともアプリの音声ガイドさえ聞けば、外出先でも気分だけ美術鑑賞できてしまうのでは〜と思う程です。
さいごに
とにかく広いので全部を見て回るのは難しいですが、適当に歩いていると迷うのでアプリや館内マップを見ながら進むのがオススメです。何処を見たのか分からなくなり、あれこの絵さっきも見た気が・・と同じ所を行き来してしまいます。

私は行く度に、館内マップに鑑賞したエリアを分かりやすく印つけています。まだまだ全体を鑑賞しきれないですが、地道にじっくり見てまわりたいと思います。またお気に入りに作品を見つけたら、随時更新していきたいと思います〜
ミュージアム広場(Museumplein)

お馴染みの「I amsterdam」のオブジェの前で記念撮影を忘れずに!いつもアブジェを中心に大勢の人だかりができています。I の上に居る人どうやって登ったんだ?
また国立美術館の外観もじっくりと観察してみて下さい。レンガ造りの美しい建築が特徴で、アムステルダム中央駅の建物とそっくりだなぁと感じると思います。
美術館の前はミュージアム広場、お土産ショップやカフェもあります。観光の合間に、ベンチで休憩したり、芝生の上でゆっくりと横になっている人もいます。

4月のチューリップフェスティバルの期間は、広場や美術館前などに色とりどりのチューリップが飾られているのも見所です。美術鑑賞後に広場でのんびりとくつろぐのもオススメです。
また近くには有名なゴッホ美術館、近代美術が楽しめる市立美術館もあるので合わせて訪れてみてはどうでしょうか。芸術尽くしの1日を堪能することができます。
オランダの観光・美術館巡りの中でも外せないオススメ観光スポットです。
国立美術館 基本情報
公式HP→https://www.rijksmuseum.nl/en
美術館に関する情報(日本語)&オンラインでの入館チケット購入は→こちら
住所:Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
開館時間:年中無休 9〜17時
料金:大人€17.50 /18歳以下、ミュージアムカード保持者 無料
アクセス:トラム(2・5番) HOBBEMASTRAAT停留所、またはトラム(6・7・10番) SPIEGLGRACHT停留所から徒歩 2分