海外で暮らしていると様々な文化や生活習慣の違いを体験しますが、誕生日も日本とは全く逆のオランダ流の習慣があります。
Traktatieとは?
日本で誕生日というと、周りの家族や友人が主役のためにケーキを買ってきてサプライズでお祝いをするイメージですが、オランダでは誕生日の人が、学校や職場で周りの人にケーキやお菓子などを配る習慣があります。
この振る舞いをオランダ語で「Traktatie」(=treat)と言うそうです。
オランダでは小さな子どもを持つ親は、このTraktatieの準備で毎年大変らしい・・・。
ネットでTraktatieについて検索すると、上の写真のようにたーくさんのお菓子のアイデアが出てきました!他の子とは被らない可愛いらしいお菓子を考えて用意するのは、子どもは楽しいと思うけれど、確かに親は毎年頭を悩まされそうです。
大人になってもこの風習は続き、誕生日の日に職場に手作りケーキやお菓子を作ってきて同僚に振る舞う人も中にはいます。
そこで「Traktatie」の準備についての私のお話をしたいと思います。小さな子どもはいないのに、パートナーの誕生日に「Traktatie」の準備で忙しかった日がありました(><)
Traktatieの準備
ある日パートナーが、「今年の誕生日は、職場にTraktatieに寿司を作って持っていこうかなぁ」と話してきました。お寿司準備するの手伝ってねと言われ、私はもちろん誕生日だし何でも手伝うよ〜と承諾しました。
それからやっぱり寿司じゃなくて、アップルタルトにしようか、それかもう何も持っていかないでおこうか、心が揺らいでプランが定まっておりませんでした。なので前日まで特に何も言ってこなかったので寿司のTraktatieの話は無くなったのかと思っていました。
そして誕生日の前夜に、「明日の朝に、巻き寿司とハーリング寿司を作って職場に持っていく」と言い出した。
何をいきなり(・・;)!!
巻き寿司は家にある材料で何とか作れるが、いつの間にハーリング寿司も追加したのかいーと思いながら、
私が「ハーリングは買ってないよ・・?」と言うと、パートナーは「ハーリングは明日の朝、買いに行く!」との返答。
(・0・)!?
朝にハーリングを買いに行って、それから寿司を作って職場に持っていくなんてそんな余裕はないだろうー!!
巻きずしとハーリングすし
朝、早起きしてご飯のスイッチをON。そして材料を準備して、寿司飯を作り。
近所のお魚屋さんが8時半に開店なので、それに合わせてパートナーは魚屋さんへ。5分遅れの8時35分に開店し、そこからハーリングの骨抜き。お魚屋さんもまさか店の前で開店を待っている人がいるとはびっくりだったらしい。
その間に、私はせっせと巻き寿司を巻いて、切って、丸いケーキ皿に巻き寿司を並べて盛り付けていく作業。
パートナーがハーリングを買って戻ってきて、そこからハーリング寿司の準備へ。
あと15分でパートナーは始業開始時間、普段なら家を出ないといけない時間なのに、当然ながらTraktatieの準備は間に合わない。
後は私に任せて寿司作りはやめて、早く仕事に行きなさいとパートナーを諭す。
職場の同僚も、パートナーがTraktatieに寿司を作って持ってくるとはなんとなく気づいているようで、Traktatieの準備で仕事に少々遅れても問題ないよとのこと。(ゆるいなぁ)
少し遅れて出勤していき、お寿司のTraktatieは私が仕上げて後から彼の職場に届けることになりました。
お寿司のデリバリーをしてきました。

皆んなで早めのランチ休憩でお寿司を食べました。
ハーリング寿司は下の写真の様なのを作って持って行きました。(関連記事:オランダ名物のハーリング)

見た目はいびつだけれど、美味しいのです!日本のお寿司の様に、醤油で食べます。
ハーリングが苦手だと言うパートナーの同僚も、ハーリング寿司は食べやすくて美味しいと言って食べてくれました(^^)
お寿司は一瞬にしてなくなり、皆んなとても大喜びでした!朝の準備は大変でしたが、こうやって皆んなに喜んで貰えると嬉しいものです。
でもTraktatieでお寿司を持っていくオランダ人は、きっとうちのパートナーだけだろうなぁ〜
「うんこ漢字ドリル」のプレゼント
今年の私からパートナーへの誕生日プレゼントは、日本で流行っている「うんこ漢字ドリル」
この「うんこ漢字ドリル」まさにうちのパートナーが好きな物がつまった喜びそうなアイテムです。
この漢字ドリルの存在を知った時は、これは絶対にうちのパートナーにプレゼントしたい!しなければならない!と思ったのでした。3月に日本一時帰国中した時に購入したかったのですが、当時は大人気すぎてどこも入荷待ち状態でした。なのでアマゾンで日本からお取り寄せしました。
中を見ると、思わず吹き出してしまう内容。噂には聞いていたけれど、全てがうんこ。でも楽しい!!小学生が絶対に喜びそうな
磁石の”磁”って難しそうだけど、小学6年で習うんですね。
意外と難しそうな漢字が多くて、もしかしたらパートナーには少し難しかったかなと思ったけれど、決してそんなことはなく知っている漢字の方が多く、文章もある程度は理解できている様なので良かった〜。これで少しでも楽しみながら漢字の勉強に取り組んでくれたらいいなぁ〜(^^)
「日本一楽しい漢字ドリル」という名の通り、男の子も女の子のも、子どもはもちろん漢字を勉強している外国の人も楽しみながら、漢字を習得できる最強ドリルかもしれないです。