オランダのスーパーにはたくさんのチョコレートが売られています。その中でも特にイチオシのチョコレートの紹介です。
アムステルダム生まれのチョコレート
オランダのスーパーのお菓子売場でよく見かけるこちらのチョコレート。
「Tony’s chololonely」はオランダアムステルダム生まれのチョコレート。大きく厚みがあるチョコレートでカラフルなパッケージが特長です。

上記のオレンジ色のパッケージのお味は「melk karamel zeezout(ミルクキャラメルチョコレート&シーソルト)」
トニーズチョコレートの中で、1番好きなテイストです。
シーソルトの粒がチョコの中に入っており、キャラメルチョコレートの甘さと、塩っぽさが加わり、絶妙なバランスでかなり美味しいチョコレートです。

そして一般的な板チョコとは違い、割れ目も疎らユニークなチョコレートです。チョコのかけらそれぞれにどっしり立体感があり、大きくボリュームがあります。
ここまで見ると、
どこにでも売っている普通のチョコレートとなんら変わりがないように見えますが、このチョコレートの誕生には大きな秘密があるようです。
Tony’s Chocolonelyとは・・・!?
Tony’s Chocolonely はオランダ・アムステルダムで生まれたチョコレート会社。
児童労働を禁止しアフリカのカカオ農家に公正な価格を支払うことにより「Slavery- free(スレーブフリー)」のチョコレートを作っています。
Tony’s Chocolonelyの誕生秘話
Tony’s Chocolonely 誕生のキーパーソン:オランダ人ジャーナリストの Teun van de Keuken(テェゥン・ファン・カェゥクン氏)(英語名:Tony / トニー)
トニーさんは2002年に新聞記事にて、西アフリカのカカオ生産国において奴隷売買が行われている事実を知ります。
その事に大変ショックを受けて、この事実を広めようとある日思い切った行動を起こします。
児童奴隷で採れたカカオで作られたチョコレートを食べた、自分にも罪があるとして、
「児童奴隷によって栽培されたカカオが原料のチョコレートを食べた罪」で自身を告訴してしまいます。
しかし訴えは、検察に不起訴処分とされてしまいます。
それでも諦めず、大手チョコレート製造会社に話を持ちかけるなど、児童奴隷を介在させないチョコレートビジネス(100% スレーブフリー)を目指します。
そしてついに自ら「奴隷労働のない」チョコレートを作ってしまうのです。
これが「Tony’s Chocolonely」です。
誰も真似できない、ものスゴイ行動力です!
トニーズチョコレートのパッケージの包みを開けてみると・・・

紙の裏にはオランダ語ですが、Tony’s Chocolonely が2005年に創業してからの取り組みが表記されています。
2005年11月に、初めて5000個のチョコレートバーを発売し、自身の告訴や、児童奴隷解放を求めた行動が話題を呼び、あっという間に完売したそうです。
Tony氏のドキュメンタリー
自らを「アフリカの奴隷労働で作られたチョコレートを食べた罪」で訴えたトニーさんのドキュメンタリーもあるようです。

Tony’s Chocolonely 創業の2005年にちょうど公開された「チャーリーとチョコレート工場」をモチーフにしたショットです。他にも「Tony」というドキュメンタリー映画が2015年に制作されたようです。
大人気のチョコレート
その後トニーさんの多くの活動とともに、チョコレートバーはますます有名になっていき、
現在では多くの人に愛されてる商品とまで成長していきました。

トニーズチョコレートは、オランダにあるスーパーやキオスクなどで買うことができます。

私も日本へ帰る時は、オランダのお土産としてもよく買っています!

今年のバレンタインデーの頃に、ネットで「カカオ生産国での児童奴隷の問題について」の記事をよく目にしました。
バレンタインデーとか、チョコレートとか、呑気に舞い上がっていますが、裏では児童奴隷の問題がある訳ですね。

多くの人がこの事実を知っても、トニーさんの様な行動をとるのは難しいと思いますが、世界の現状と向き合って、微力でも自分にできることを意識して行動していけたらと思います。
コメント
ひろみさんのブログは、へー!!の連続でためになるばかりで教科書みたいに学ぶ気持ちで毎回楽しみながら記事を読んでいます!ただ食べるには厚くて大きすぎるなと思ってたチョコでしたがトニーさんの思いに少しウルッときました!笑 聞けてよかったなぁ良き情報をありがとうございます(*^^*)
千尋さん、ありがとうございます!私も初めてトニーさんの話を聞いたときはとても感動しました!!Tony’sのチョコ全種類食べてみたいなと思います^^!