オランダ人が大好きでよく食べている黒いキャンディー「Drop(ドロップ)」の紹介です。
このキャンディー本当にオランダ人は大好きなんですが、日本人の口に絶対合わない激まずのキャンディーです。
黒いキャンディー「Drop(ドロップ)」

黒くて丸い形をしており、硬貨のようでおもちゃに見えますがこれは食べ物。見た目も手触りも全然食べ物らしくないですが、オランダで大人気のお菓子の1つリコリスキャンディー「Drop(ドロップ)」です。北欧では「サルミアッキ」と呼ばれています。
オランダでは上記写真のようにコインの形をしたドロップが有名です。
一体どんな味なのか・・・!?
Wikipediaによると・・・
北アメリカやヨーロッパで古くから親しまれ、子供から大人まで幅広い人気がある。食感は飴よりグミに近く、光沢を帯びた真っ黒な色をしている。黒い色は食品着色料のカーボンブラック(炭素)で着色される。グミの様な歯ごたえはゼラチン、光沢は蜜蝋を添加することで出している。米国ではひも状やチューブのように長い製品が多い。オランダや北欧ではサルミアッキのような塩味がありアンモニア臭のするリコリス菓子が好まれるが、これらは塩化アンモニウムで味付けがされている。製造元や地域によっては、グミの様な歯ごたえが無い硬い飴のリコリス菓子も製造されている。 日本人の味覚には合わない場合が多く「タイヤのゴムのよう」などと評される。
タイヤのゴムとは・・・聞くからに不味そうですが事実です。
食感はキャンディーというかグミのようで。匂いは漢方薬のようでお菓子と呼ばれるには程遠く、まさに漢方薬のゴム。
どうしてそんなに不味いのか?
不味さの正体は原料のスペインカンゾウ(別名リコリス、甘草の一種)と塩化アンモニウムです。
リコリス自体も漢方薬の様な味がし、そさらに強烈な刺激臭のある塩化アンモニウムと混ざるので強烈な味になります。

コインの形にも理由があるようで、子どもがお金代わりで遊んで間違って口にしても外が無いようにという意図があるそうです。(このドロップを口に入れてしまったら、それこそ悲劇ですが)
ドロップを食べた感想
何も知らずに初めて食べた時と、それからしばらくして再チャレンジした時の個人的な感想の比較です。
初めてのDrop
初めてのドロップとの出会いは、数年前のオランダ旅行にて。友だちに黒いドロップだよと貰って、何も知らずに口に入れて1口、2口と噛んだ時、ものすごい衝撃が走りました。
「これは一体何?食べ物なの?」と感じました。
どんなに頑張って食べても、喉がドロップを通過させまいと口の中から一向になくならない。全部まるまる完食するのは、どんなに頑張っても無理で途中でティッシュに吐き出してしまいました。こんな私をよそに子どもたちが美味しそうに食べているんでるよね〜信じられない。こんなのが大好きだなんてオランダ人は一体どんな味覚をしているんだ?
初めて口にする時は覚悟が必要です。
Dropリベンジ
再びオランダに来てから、上記写真の、オランダの黒ドロップの老舗 Klene 社の「Muntdrop(ミントドロップ)/MildZoet(マイルドスイート)味 」に再チャレンジしてみました。
変わらず不味いタイヤのゴムのでしたが、味に対して心の準備ができていたのか、死ぬほどの強烈な臭さはなく意外にも完食できてしまいました。そんな自分に驚きでした。
ずっと「ドロップ=激まずのゴム」と決めつけていましたが、これを機にドロップを食品として認めることができました。
色んなドロップ
スーパーのお菓子コーナーにも色んな種類のドロップが販売されており、結構皆んな買っているんですよね〜
そしてマーケットに行けば、キャンディーショップの露店もありこんなにたくさんのドロップが揃っています!

コイン型以外にも動物や、色んな形があり見ていて楽しめますが、やっぱり色が黒いので全然美味しそうに見えません!
おすすめが普通のドロップにフルーツ味が混ざった商品。
匂いが強くなく食べやすい物や、食感も固めから柔らかい物までドロップにも種類はたくさんあります。

これなら黒ドロップ初心者ももしかしたら食べれるかもしれません!
そしてドロップ味のメントスもあります〜

自分からすすんで買いたくないけど試してみたい。
Dropは体に良いのか?
甘草と聞いて健康に良いのか気になる所ですが、リコリスに含まれているグリチルリチンには抗炎症作用・抗ウィルス作用・抗アレルギー作用があり、風邪などで喉が痛む時にも口にするそうです!
お菓子なので食べ過ぎは良くないですが、こんな効能があったとは驚きです!
大人から子供まで幅広く愛され続けられているのオランダの国民的お菓子の「Drop(ドロップ)」ぜひ一度試してみてください!