オランダの気候
ヨーロッパでも北部に位置するオランダ。
北海道よりも少し北に位置し、カナダとほぼ同緯度ですが、海洋性気候のため比較的温暖な国です。
この海洋性気候の影響で、夏は涼しく過ごしやすく、冬は寒いというのが基本的なオランダの気候。
雪が積もるほど降る事は滅多にないですが、北海道とは異なる厳しい寒さを感じるのがオランダの冬です。

北欧や東欧の冬と比べれば、オランダの冬はまだまだ暖かい方です。
そして西方海上から吹き付ける風で、風が強い&曇った天気が多いのが特長です。
オランダには雨季や乾季と言ったものがなく、1年を通して雨が降ります。そして雨も降ったり止んだりと、天気が変わりやすい。

オランダの四季
オランダは涼しいか寒いか、このどちからかしかないと思っている人もいますが、日本と同様に四季が存在します。
オランダで感じられる、四季の変化と移り変わりを紹介していこうと思います。
オランダの春
春(3〜5月)の間は、不安定で天気が変わりやすく、寒い日もあれば暖かい日もあったりと気温の差が激しいです。

チューリップを始めお花が咲き誇る春は、オランダ観光のベストシーズンです。
そしてオランダでも日本と同様に、花見を楽しむことができます。
オランダの夏
夏(6〜8月) 基本的に蒸し暑い日本とは異なり、気温は20度前後でカラッと乾燥して涼しくてとても過ごしやすい印象です。
夏至の頃(6月21日)は朝の4時には夜が明けはじめ、夜9時を過ぎてもまだまだ明るく、11時頃にやっと薄暗くなってきます。
なので夏の間は、1日がとても長ーく感じます。
太陽の陽射しを浴びて、夏の空気を思う存分に味わおうと、カフェのテラス席は大勢の人で賑わいます。

カラッと晴わたる爽快な夏空。まるで絵画のようです。

夏でも肌寒い日や朝晩は冷えることがあるので、カーディガンやパーカーといった長袖は必須です。天気が崩れると8月なのに肌寒く感じる日があります。
オランダの夏は基本的に過ごしやすいとお伝えしましたが、
ここ数年、日本の異常気象と同様にオランダも気温が30度を超えて40度近くなる日もありました。
と言っても猛暑日は数日ほど何ですが、基本クーラーが(扇風機さえも)ない住居と建物が多いオランダなので非常に暑い!
これから年々、暑苦しい日が増えそうな予感がします。
オランダの秋
秋(9〜10月)4つの四季で1番短い秋です。
だんだんと曇りの日が多くなり、冷たい霧雨が降る日もあります。そして少しづつ日の入りが早くなっていきます。
オランダの秋は黄葉がとても綺麗です。

短い秋ですが、秋の楽しみ方もたくさん。
オランダの冬
冬(11〜3月)オランダの冬はとても長い。日照時間が短く、昼間もどんよりした日が多いです。
冬至の頃(12月21日)は朝9時頃になっても薄暗く、午後4時過ぎには太陽が沈みはじめます。

まれに雪も降ることはありますが、積雪になることはあまりありません。極寒地のような厳しい寒さはないですが、1・2月は氷点下まで気温がグッと低くなり冷え込むこともあります。
生活をしていると寒さよりも、日照時間の少なさの方が辛く感じます。
暗い+寒い+強い雨風のトリプルパンチと常に立ち向かっている気がします〜
雨でも雪でも風でも、どんな天気でも常に自転車こいでいるのがオランダ人。鍛えられて強そうに感じますが、日照時間の不足から冬季うつになる人もいます。
オランダの冬を乗り切る為には、
・12月はクリスマスなどのイベントと外のイルミネーションを楽しむ!
・屋内で趣味を満喫しよう
・北欧や英国と比べたら、オランダはまだマシ
と思って乗り切るしかないと思っています。
2017年12月に雪が積もりましたが、それ以来は雪は積もるほどに降っていない気がします。
ここ最近は、暖冬なオランダです。
クリスマス・ニューイヤー等のイベントが終わり、何も楽しみがないのが1・2月。
幸いにも、1月中旬からは日を重ねるごとに日の入りの時間が、少しづつ遅くなっていくのを感じられます。
1日中どんより曇り空で、日の出と日の入りさえ分からない日もありますが・・・
2月に入って道ばたでクロッカスを見かけたら、春まであともう少し!
オランダの変わりやすい天気
1日中晴れる日や、1日中雨の日もありますが、オランダでは1日の中で天気がコロコロと変化する事が多いです。
朝起きて窓の外を見て青空が広がっていても、それは1日中続くとは限らず・・・
急に曇って雨が降ってもすぐに止んで→太陽が顔を出す→再び空が雲で覆われ雨が降り出す。
そしてこんなサイクルを1日に何回も繰り返す日があります。
天気予報を見て分かるように、
オランダの天気は「今日は晴れ」とか「今日は曇り」と言い切る事はできない。
1日の間に晴れ、曇り、雨、と代わる代わるやってくるので、天気の予測はつきません。
本当に忙しい天気です。

朝晴れていたからと言って傘を持たずに出かけて、何度後悔したことだろう・・・!
たとえ出かける時に晴れていても、天気予報で雨が降る確率があるのなら、絶対に折りたたみ傘を持っていくようにしています!
オランダ発Senzの台風でも絶対に壊れない傘
折りたたみ傘を持って出かけても、オランダは比較的風が強い日が多いという問題点があります。
雨でも傘をさして歩くのが難しいので、少しの雨だと傘をささない人が多い。
風に対して強いと一時期話題になっていたこちらの傘、実はオランダで生まれです。
オランダでの服装
オランダを訪れる際は年中を通して、寒さを意識した服装を心がける必要があります!
1年の半分は基本的に寒いオランダ。
気温の目安は、日本の東京よりもやや気温が低いぐらいです。10月から5月初めくらいまでは東京の冬とほぼ同じぐらいです。
個人的な感覚ですが、オランダの温度感や季節感はだいたい東京の1ヶ月先という目安かなと。
真夏でも朝晩は少し冷えるので、薄手のカーディガンやジャケットを用意した方が良いです。
1〜2月厳冬期には厚手のコート、手袋、マフラーなどで万全の防寒対策は必須となります。
季節の変わり目に旅する場合は、上手な重ね着で調整をするようにするのが大切です。
雨の対策としては、折りたたみ傘は必須ですが、傘をさせないほど風が強く吹く時もあるので、そんな時は撥水加工のジャケットやコートが重宝します!
雨の中傘をささずにパーカーやジャケットのフードを被って颯爽と歩くオランダ人を参考に、フード付きのパーカーやジャケットもあると便利。
またウィンドブレーカーやカーディガン等は常備しておくと、急な冷え対策にもなります。
石畳の道、段差で歩きにくい道も非常に多いので、観光の際はスニーカーなどの履き慣れた歩きやすい靴をオススメします。
お出かけ用で高価で綺麗目な服装を心がけるよりも、機能性を重視した格好の方が快適に過ごせるかと思います。
さいごに
オランダ語で「wisselvallig」と言う表現があります。日本語で「変わりやすい」という意味です。
Het weer is wisselvallig! =「とっても変わりやすい天気だね」とオランダ人もよく言っています。それほど1日で天気がコロコロと変化します。
南国育ちで寒いのが大の苦手な私ですが、そんなオランダの気候や天気にも慣れてしまいました。
日々天気が変わりやすいオランダですので、出かける際は常に天気予報もチェックしています。「Buienradar」というオランダの天気予報アプリでいつも確認しています。